2009年10月13日

e:cue butler スタンドアロンの時間精度

butlervstime.JPG

いや、お勉強になりました。やはり?小型のスタンドアロンプレーヤのクロックって精度高くないんですね。
e:cue butlerをスタンドアロンで使って、頭だけ出して曲と同期できるか?という課題があり、ストップウォッチで計ってみました。

3secのキューx60=3min のループをサンプルに計ります。

まず、butlerをアウトプットデバイスとして、PCから出力。

 1回目:2:59.97 2回目:2:59.99 3回目:2:59.95

手ストップウォッチですし、こんなもんでしょ。
次、butlerにエクスポートしてスタンドアロンで再生。

 1回目:3:08.68 2回目:3:08.65 3回目:3:08.71

がーん..こんなにズレるんだ...
再エクスポートしてみる。(butlerはレコーダ系の記録にしかたなので、エクスポート時にレンダリングをしている)

 1回目:3:08.75 2回目:3:08.76

もう一回エクスポート。

 1回目:3:08.71 2回目:3:08.65

エクスポート(レンダリング)ではばらつかないわけですね。
butlerの内部クロックがタイムコードレベルの精度は持っていないって解釈になりますよね..
では、個体差はどのくらいあるのでしょう?

別の個体で同じループを走らせる。

 1回目:3:08.70 2回目:3:08.70

もう一回エクスポート。

 1回目:3:08.75 2回目:3:08.75

へええ...個体のバラツキがない..?
じゃあもう一台..

 1回目:3:08.70 2回目:3:08.78

個体のバラツキがないな...
これら3台のbutlerは購入時期も年単位で離れていて、基板の作りも違ったりしているので、製造ロットも全くちがう。

てことは、キューリストのタイムを組むときに何らかの補正をしてやれば、スタンドアロンでも走るときには安定して走る?

では、ループの組み方を変えてみましょう。
30secのキューx6=3min のループで。

 PC出力:3:00.02
 スタンドアロン:
 個体1−1回目:3:08.66 2回目:3:08.75
 個体2−1回目:3:08.72 2回目:3:08.75

そうきますか...キューの数なんかではあまり影響を受けないのか?
そりゃそうか、レコーダタイプなんだから、レンダリングした時点で1本のDMXストリームに違いはないんだから。
もしここで差が出ていたら、PC(Programmer)のレンダリングの時間精度が悪いってことになっちゃうもんな。

では、30secのキューx12=6min のループで。

 個体1−1回目:6:17.48 2回目:6:17.45
 個体2−1回目:6:17.45 2回目:6:17.40

3min=180secが188.7secになったってことは、104.8%に延びたってこと。
6min=360secが377.4secになったってことは、104.8%に延びたってこと。

これはアレでしょうか、「CPUのクロック使うと、正確なんだけど、どうしても実時間とズレるの。でも、5%もいかないぐらいだから、やさしく許してね(はあと)」という感じなんでしょうか。

てことは、Programmerで同期取ってキューリスト組んで、タイムを95.4%に補正すれば、けっこうイケルってことなのだろうか...

−−追記

イケました。

【notes of h_inoより転載】
posted by h_ino | e:cue

2009年09月29日

わっつにゅー LAS5.1

e:cue Lighting Application Suite (LAS) が5.0から5.1へバージョンアップしてからすでに1ヶ月以上が経っており、弊社もひととおりPCをアップデートさせたので、とりあえず What's New メールでも自分のために読んでおきましょうか。

けっこう大きめのフィーチャーがあるのですよね、今回のバージョンアップは。というか、e:cueのバージョンが0.1上がるのはけっこう大きいバージョンアップなのでしたっけ。

 まずは箇条書きまとめ

・RDM対応
・Art-Net対応
・DMX入力および出力のレコード機能
・統合環境としてレベルアップしたPatchelor5.1とe:scriptウィザード
・NCT(NetworkConfigurationTool) がプログラマー内に統合
・UDP(イーサネット)メッセージの送受信によるトリガー機能
・e:scriptに50以上の新しいコマンド
・マクロがバックグランドで走る

というようなところが、今回のフィーチャーになります。

 RDM対応

DMXラインを使った双方向通信プロトコルのRDM。じわじわと浸透してきていると聞きますが、ここにもその現れが。
DMXアドレスのオートアドレッシングや機器の設定情報取り込み、ステータスのモニタなどの機能が実現できるRDMですが、今回は機器の状態のモニタリング機能をサポートしました。
他の機能についても、今後のリリースで追加対応していくと書かれています。

LAS_RDM_Device_Browser.jpg

ちなみに、この機能の使用にはエンタープライズ版(要ダングル)が必要です。

 Art-Net対応

イーサネット出力がArt-Netに対応しました。通常のエンタープライズ版では1ユニバースのArt-Net出力が可能です。
それ以上のユニバース数については、Art-Netアップグレードというオプション商品が用意されているようで、8/16/32/64ユニバースの単位で購入できるようです。

LAS_Device_Manager.jpg


 DMXレコーダー機能

入力デバイス excite+ から入力されたDMXストリームを、キューリストにスタックされるキューとしてレコードすることができます。
同様に、現在のプログラマーの出力(ステージアウトプット)もレコードすることができます。

LAS_Record.jpg


 Patchelorの進化

パチェラーには多くのフィクスチャと新機能が追加されており、よりシンプルに複雑なマトリクスパッチが組めるようになっているとのこと。
そしてテスト機能により、パチェラー内部からマトリクスパッチのテストができるようになりました。
さらに、背景に画像ファイルを取り込んでフィクスチャのレイアウト調整が容易になった、など全般的に底上げされ、統合環境的なソフトウェアに進化している感じです。

LAS_Patchelor.jpg


 そのほか、

・新しい e:script ウィザードはマトリクス上でのエフェクトコンテンツをより簡単に作れるようになりました。

・他の機器とのイーサネット通信機能、UDPパケットの送受信に対応し、他のシステムにトリガを送ったりトリガコマンドを受け取ったりできます。

・NCTがプログラマ内に統合され、システム内のエンジンやインタフェースのIPアドレスや設定項目を簡単に操作することができます。

・e:script言語に50以上の命令が追加され、上述の新機能のスクリプト上での実行を可能にしています。

・複数のマクロを同時に走らせることができるようになりました。これにより、たとえば外部機器との通信などの常に走らせておく別プロセスなどの実装が容易になりました。


というようなことが、リリースメールの内容でした。

【notes of h_inoより転載】
posted by h_ino | e:cue

2009年03月21日

わっつにゅー e:cue5.0

LAS5.jpg

さて、先日「e:cue がバージョンアップしましたねー」という記事を書いてから、特に仕事上でも進展無いままなんですが。まずはWhat's new のドキュメントを読んでみましょうか。

ホントはひとつづつ実験しながら書くのが正しいのでしょうが、まずは予習ってことで。あと、前バージョンと比較しながらコメントも付けたいところですが、前バージョンのすべてを把握してるわけではないので...間違いがあるといかんので控えときます。


 はじめに

メジャーバージョンアップなんで、そりゃすごい数の改良がなされていますよ、と。
ところで、なんで3.8から4.0じゃなくていきなり5.0なんでしょう?インパクト狙い?

 まずはプログラマ

プログラマがメインアプリであることは変わらず。それだけに、簡単にたくさんのコントロールをイイ感じでお届けする、大きな改良が施されていますよ、と。

 シーケンサ

5.0からの全く新しい機能というのが、このシーケンサでしょう。
これだけは画像引っ張っておきますね。

ecuesequencer.jpg

タイムラインですね。
キューリストコントロール、マクロ、フェードなどのイベントを登録できる複数のトラックを持つシーケンサを複数作ることができます。
さらに、それぞれのシーケンサは完全に独立しているので、バラバラにスタート、ストップして並行して走り、お互いに呼び出しもできます。

確かに、いままではキューリストでタイムを積んでいくしかありませんでしたからね、「ショーコントロール」的使い方には大歓迎って感じでしょうか。それこそ、ウチにしてみれば、PLC の必要性が薄くなっていく感じです。PC 入れられるような現場なら。

 butler xt と glass touch のサポート

新ハードウェアであるところの、butler xt とglass touch(コントロールパネル)をサポートするのは5.0からです。
butler xt のスペックについてはここでは深く突っ込みませんが、ひとつ、glass touch との接続である e:bus のマスタになる、ということがあります。glass touch を使うには butler xt が必要で、それらのプログラミングには5.0が必要、ということです。

glass touch は、オンラインでプログラマにつながっていればプログラマをトリガしますし、オフラインであれば、butler xt をトリガします。

と.に.か.く.butler xt が使ってみたいです。

 デバイスマネージャ

デバイスマネージャはいままでのショープロパティの1項目から独立しました。glass touch などの e:bus デバイスの管理もここからおこないます。

管理要素が増えてきてるってことですね。システムはより複雑なことができるキャパシティを備えてきているってことです。

 アクションパッド

ボタンやらフェーダやらのアイテムが整理されてすっきりしました。アイテム毎のプロパティをより素早く自由にいじれるようになったからです。
ページ間のコピー&ペースト、プロパティの一括変更などの機能により、大きな(多要素の)コントロール画面をより簡単に編集できるようになりました。

アクションパッドのユーザインタフェースをパリっと使ったシステムを設置物件に入れてみたいなあ..

 HTTP サーバ

webサーバ機能がついて、ブラウザからプログラマをたたけるようになりました。
これによって、LAN 上の PC から、または外部からインターネット越しに、プログラマをリモートできるようになったと。
近いうちのバージョンアップで、アクションパッドで作った操作画面を html に書き出す機能も付く予定とのこと。

これは、どうでしょうね、なんか面白いことできそうな気もするし、早くいじってみよう。まず思いつくのは iPhoneからリモート?

 パッチ

LED マトリクス的フィクスチャを考えたとき、いままでのパッチの概念は「単純なマトリクス(マス目)の上の何処」ということしか扱えていなかったので、(物理的に)フィクスチャの間隔があいているとか、置き場所がずれているとか、そういうことを考慮したようなエフェクトをかけるにはたいへんな労力が必要だったと。
新しいパッチファイルは、フィクスチャの(物理的な)寸法と置き位置の情報を含むので、上記のように複雑な配置をしたフィクスチャ群にエフェクトをかけるのも簡単にできます。
それに伴って、プレビューも新しく「マップビュー」という、実際のレイアウトに沿った見え方を表示する機能が搭載されました。

このポイントはパチェラの項目にも強く書かれています。

 メディアプレーヤ

2面目のメディアプレーヤが使えるようになりました。2つのメディアファイルを並行して走らせられます。(この恩恵に関しては、当方あまり経験がないのでよくわかっていません)
リモートメディアプレーヤがプログラマの中に統合されました。

 その他の変更

として書いてあるのは、
・ログが自動セーブになりました。あらかじめ設定したファイル容量まで自動的に取っておきます。
・ツールアイコンと画面構成がリニューアルして使いやすく。(画面構成はかなりキープコンセプトな気がしますが)
・Art-Net サポート(基本的にオプション追加が必要ですが−後述)
・セクション数8の制限がなくなりました。(フィクスチャの画面上でのグループ分けのセクションのことですね)
・ショーをセーブすると自動的にバックアップファイルを作ります。


 今回の大きなフィーチャーであるパチェラについて

プログラマのパッチの項にも出てきていますが。
いままでのパチェラは単なる(理論的なというか..)マトリクス、しかも1セクション1種類のフィクスチャで構成された単純なものしか扱えなかったと。だから、自由な配置とか、縦横比とか、ノーマルなマトリクスじゃないものを作ろうとすると、たいへんな労力が必要だったので、そこんところを完全にリニューアルしたと。

今度からは、物理的な寸法を持ったフィクスチャを物理的な距離のある面の上に並べていくスタイルになりました。
置く場所も自由、回転も自由、複数の種類のフィクスチャを混ぜて置くことも自由、ドラッグアンドドロップでスイスイと、というわけです。

たぶん周りを見渡せば、ようやく今風、という感じでしょうか。

 Look & Feel

メニューがマイクロソフトオフィス風のリボンスタイルになっています。そしてそのツールバーのカスタマイズの自由度が高いことを強調してますね。

リボンってオフィスの方では賛否両論あるらしいですけど、どうなんでしょうね、当方は好きなんですが。

 ライブラリエディタ

パチェラとあわせてライブラリエディタも完全リニューアル、と。
新パチェラに合わせた=寸法付きの、新しいフィクスチャを作ることができます。


 5.0からのグレード分け(ライセンス)について

いままでの standard と enterprise の「あいだ」に「elements」というグレードができています。
そして enterprise の上にアップグレードオプションとして、外部制御を無制限に増やせる「automation upgrade」と、多ユニバースの Art-Net 出力を可能にする「ArtNet upgrade」が販売されるとのこと。
このオプションってどういう販売形態なんでしょうかね?enterprise に後付け追加できるとうれしいですが...
これからマトリクス系やるなら、Art-Net は重要ですよね..普通の enterprise でも1ユニバースだけ出力できる仕様らしい。

それから、従来とのライセンスの互換性についてですが、
・従来の enterprise ダングルで5.0 enterprise が使える
・5.0の enterprise ダングルで3.8 enterprise が使える
・5.0の elements ダングルでは3.8 enterprise は使えない
と書かれていますね。


と、長々でしたが、以上が what's new ドキュメントの中身でした。

【notes of h_inoより転載】
posted by h_ino | e:cue

2009年02月20日

e:cueがバージョンアップ!

butlerxt.jpg
画像はe:cueサイトより

いやー、ついに来ましたね〜。待ってましたよ〜。
本国サイトからオフィシャルリリースのメールニュースが入りました。

まず、butler xtですね、上の写真の。外部入出力の端子のついたゴツいルックスで、かっこヨイです。
RS232が直接入るってことで、けっこう、PCいらなくなる予感。いやもうホント。当方、PC使うときもPLCと組み合わせてPLCをアタマに使ったりするのですが、そのまんまPCがこいつに置き換わります、きっと。
DINレールスタイルなので、この赤銀(そういや、ウルトラマンカラー?)のbutler xtと白いPLCが並んで組み込まれている画を想像するだけでヨダレが出てきます(謎)。
いくらになりますかね〜。

LAS5.jpg

プログラマーソフトも、メジャーバージョンアップして、まだインストールしてないですが、期待してます。
フリーダウンロードできて、旧バージョンがアーカイブ扱いになってるってコトは、現行ダングルで使えるってことかな..?それだとひと安心。いや、グレードが細かく分かれるんで、まったく別の管理体系になるのかと思ってちょっとヒヤヒヤしてたんですよ...

ちょっとオシャレすぎる気がするglass touch壁付けコントロールパネルとか、LEDディマーなんて製品もオフィシャルリリースになったってことのようです。

−−追記

プログラマ含めたLAS5.0をインストール&テストランしてみました。

とりあえず、WinXP(SP2)でも無事インストール&起動できたようです。(システム条件がXP(SP3)と書いてあったので...)  そして、いままでのMMdongleでenterprise版が起動し、AutomationやAudioDSPが有効化されました。ひと安心。

とりあえず、デザイン的にはアイコン以外キープコンセプトのProgrammer内で、まったく見たことのないのはタイムラインのシーケンサというヤツですね。

【notes of h_inoより転載】
posted by h_ino | e:cue

2007年01月26日

e:cue の Sound to Light 2

e:cueの音楽調光機能のうち、先の記事の物件で使用したレベルメータ的エフェクトについてメモします。

e:cueは音の取り込み口として「AudioDSPエンジン」を持っています。

ecueAudioDSP.jpg

ここで音楽が分析され、音域(バンド)毎のインテンシティが拾われたり、BPMがカウントされたりします。
そしてこの出力をエフェクトエンジンで利用して、DMXの出力がつくられます。

このAudioDSPは、照明に特化してよくできているなあという感じです。
いわゆるオーディオ的なアナライザーと大きく違うのは、ゲインコントロール(感度調整)が動的におこなわれること、さらには、その機能がバンド毎に独立して効くということでしょうか。(この機能はそれぞれon/offできます。)
これは、あくまで照明演出の見栄え、照明が派手に動くための機能です。この機能を使えば、正しい意味でのレベルメーターやスペクトラムアナライザーにはなり得ません。しかし、派手に演出がかかってキレイでしょう。

エフェクトエンジンでは、エフェクトパターンとしてAudioDSPの出力を使うタイプを選択することができ、
・バンドを選択すると、そのインテンシティをDMXのインテンシティに反映、
・グループを作ると、レベルメーター的なバーグラフを作れるようになり、
・さらに「イコライザーグループ」を作ると、レベルメーターがバンド毎に並んだ、スペクトラムアナライザー的なマトリックスを作ることができます。


ちなみに、バンドは16分割となっています。(エフェクトエンジンの方で4つのバンドを平均化して4分割としても使用できます)
各バンドの中心周波数を画面読みで拾ってみると..350Hz,1kHz,1.7kHz...10.7kHzとなっており、どうも680Hz刻みの等間隔になっているようです。オーディオ的な割り方は、オクターブを基本とした指数刻みが基本ですから、ちょっと違っています。
posted by h_ino | e:cue

2007年01月25日

e:cue の Sound to Light

そもそも、当方がPCベースの照明コントローラ e:cue (国内扱いはグラフィカさん)に注目したきっかけは、その音楽同調機能にありました。
【現場メモ】の AoyamaChristmasCircus2006 にも紹介させていただきましたが、クリスマスツリーを音楽レベルメーターのようにエフェクトしたかったのです。
今シーズンのクリスマスツリーでようやく実現したのが、この映像です。


※音が無くてすみません



正直に書きます。元ネタはコレです。


2003年六本木ヒルズができたときに、シンボル的な森タワーと、そこに入居したJ-WAVEのコラボで、"Singing Tower"というイベントがおこなわれました。その映像がコレです。(引きの映像もあればよかったのですが..)
当時まだ空いていた高層ビルのフロアを大胆に使い、J-WAVE音声とリンクしたスペクトラムアナライザーは、遠くからでもしっかり見え、かなり目立っていました。
コレがやりたくてやりたくて...
(Singing Towerを実施された照明屋さんは ABCさん のようです。WORKSのページで遠景の動画を見ることができます。)


それでは、e:cue の Sound to Light の機能について、続けてもう少しメモしたいと思います。
posted by h_ino | e:cue